Thursday, April 25, 2013

車椅子の威力

2週間前、作りかけの畑と苗たちを放棄し、南へ移動。ドッグファーザーをワシントンDCまで連れていくためロスで合流した。彼は前々から行きたがっていたが、今年で96歳のドッグファーザーだ。いつまで待っているのよ~! 

「でも、車椅子を使うと約束してくれないと無理だと思うよ。」去年末、ビッグドッグはドッグファーザーと相談していた。「DCは駐車できる場所も限られているし、歩いて見るところが多すぎるから。」 

カッコつけ屋さんのドッグファーザーは歩くのが超苦手だが障害者のように見られたくないので今までは断固として車椅子は使わなかったが、ここ数年でさらにスローダウンしている自分もちゃんとわかっていた。「でも、車椅子だと君たちも大変だし、、、」と一応言ってみるのだが、諦めている様子だった。 

そんな会話をしている時は誰も車椅子の威力を把握していなかった。 

車椅子は水戸黄門の印籠だ。 

ドアはどんどん開く、列の前にいつも誘導され、人ごみはモーゼの紅海のように分かれる。最初に入場、搭乗、セキュリティ経過。何をやるにもプライオリティ。どこへ行ってもVIP扱い。わお。 

「どけどけどけ!この車椅子が目に入らぬか!」私とビッグドッグは格さん、助さん。
「ドッグファーザーのレンタルってどう?特別扱いされたい人に。一日100ドルで?」
「え?安すぎだよ。倍の価値はあると思うな。俺たちも、もう、車椅子なしで旅行したくないもん。」
春のワシントンDCは最高


Monday, April 01, 2013

スプリングフィーバー

万愚節。今年のエイプリルフールの私は掘るアホ、植えるアホ、蒔くアホだ。 

スイセンと桃やネクタリンの木が満開の中、牧場へ戻り、それ以来、毎日忙しく夏の畑を準備している。 

今年こそまともにやりたい!「カントリーライフの百科事典」と野菜作りのハウツー本をガイドに、まずは土作りから始めた。種も苗床に植えた。何を植えたかいつも忘れてしまうが、今年はちゃんとラベルをつけるようにしている。 

私の労力を無駄にさせようとしている障害物は相変わらず。新しい世代のゴーファーたちに加え、リスも爆発的に増えている。ここのリスは木登りリスではなく、土の中で暮らすグラウンドスクワール。冬中、どんぐりを食べ、丸々と太ったリスたち。(「捕まえて食べればいいのに」と都会の友人は提案するが、まだそこまでワイルドになれない私だ。)

鶏がいなくなった牧場ではトカゲもやたら多くなっていて芽を出したばかりの苗を茎までかじり殺している。カバーをしなければ何も育たない。 

でも、馬たちが戻った牧場なので馬糞は山ほどある!飼い主のクリステンは親切にひとつ場所に集めてくれるので拾うのも楽だ。 

ビッグドッグは何故かいつも果てしなく無駄な行為にはまるのだが、今シーズンは北国の積雪のごとく溜まっているオークの葉をかき集め原っぱに捨てている。

「またすぐに葉っぱの山ができちゃうよ。こんな事やっても意味ないのに」という私に「下にオークの苗が隠れているんだよ。そのままにしておくと、どんどん育ってとんでもないところに木が生えてしまうんだよ」と反論。

生えたら生えたでいいじゃないか、と私は思うのだが、ビッグドッグはこうしようと思ったら絶対にやり遂げるまで気が済まない。 

大変な肉体労働だが、それでも楽しい。夏の収穫を夢みる間が一番楽しいのだ。空気は新鮮、季節はスィート。ああ、life is beautiful!
野菜が育つ間はいろんなスプラウトをサラダに。