Saturday, June 10, 2006

見えないモノ

昨日、アーティストの友人とランチをしている時、「ね、ブログでは正体明かさないの?」と訊かれた。うぅぅむ。どうしようかなぁ。たぶん、書き続けるうちにバレてしまうと思うんだけど。だって、私の仲間ってみんな東京の「前身」の時の仲間だから、その人たちのことを書いていたら、絶対にバレるに違いない。

長年、ラジオの仕事をしてきた私は昔からラジオの魅力って「見えないモノ」だと思ってきた。なのに、どの局も番組宣伝にしゃべり手の顔写真を出してしまう。「見えない」から聞き手のイマジネーションがかき立てられるのに〜。魅力的な声やしゃべり方で「どんないい男/女なんだろう」とワクワクした少女時代。当時、ロスのロック局KROQに(今は名前すら忘れてしまった)かっこいいDJがいたんだ。「どんな人なんだろう?たぶんロックスターのような人なんだろうな」って思っていた。ある日、どこかのショッピングセンターのオープニングにそのDJが現れると知り、姿を見に行った。でも、そのDJはどこにもいない。ブースのようなところには太ったオジサンがレコードを整理していただけだ。DJのために準備をしていたのだろう。そのオジサンに私の好きなDJの在処を訪ねようと思った時にオジサンは急にマイクのスィッチを入れ、しゃべり出した。

ウンガァァ〜。なんと、そのオジサンこそが私の憧れの人だったのだ。

だから、私の正体がバレてもいいんだけど、あえて顔は出したくないね。ここでは。見えないからいいんじゃない。

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