Thursday, June 22, 2006

夏至 2006 (パリ)

フランスは一応カトリックの国だが、パリにいると、不思議とケルト民族やローマ時代の影響が強く感じられる。
だからか、夏至の日はパリの街は一大パーティと化する。6月21日はラ・フェト・ドゥ・ラ・ムジーク。要するに音楽祭だ。と言っても有名ミュージシャンの興行的な祭りではなく、ストリートパーティなのだ。いたる街角や広場にはストリートミュージシャンが現れ、夜中まで演奏している。
我々のカルチェラタンも大盛り上がりだ。

昼からベルナールはそわそわ、準備に励んでいた。バーのとなり、歩道が窪んだところに何組ものジャズバンドを呼んでいたので、昼から心配そうに空模様を伺ったり、飲み物や食べ物の準備をしていた。


その間、ビッグドッグと私はデカルト通りやヴェルレーンがランボーと住んでいたムフタール通りを闊歩。ここでも音楽祭りは始まっていて、古い教会では賛美 歌を披露する聖歌隊や広場ではピンクフロイドのカバーを演奏するバンドが現れていた。ある角ではかなり大きな音でグランジが演奏されていたので、覗きに 行ったら、なんと小学生の3人組だった!

パンテオンのそばの教会の前では神父さんバンドが。スフロ通りにはゲンズブール風のいかした(そしていかれた)オジサンがリバーブいっぱいのギターを弾い ていた。みんなアメリカ音楽が大好きのようだ。(そして、パリの若者は意外に英語がうまいだけでなく、しゃべりたがるから30年もフランス語をしゃべって いない私には助かる。)

1時ころ、友人たちと夕食を済ませ、ベルナールのバーがある通りに戻ると、もうそこは人、人、人で埋め尽くされていた。

アバンギャルド系ジャズ、デキシーバンド、ブラジリアン、アフロキューバン・・・いろんなタイプのジャズバンドが次々と演奏し、路地はどんどんクレイジーに。そして、とうとう午前2時半にはパトカーが現れ、音楽が止められてしまった。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home