Saturday, October 01, 2011

トメート

上から読んでも下から読んでも(あ、このブログだと「右から」「左から」ですね)トマト。

牧場の夏は遅いので、やっと待ちに待ったトマトの季節到来!

小さい頃から大好きだった。

トマトって中南米からヨーロッパに、そして世界に渡った植物。「トマト」も語源は中米ナファトゥル族のトマトゥル(「膨らむ果実」)から由来するとか。コロンブスかコルテスがトマトをスペインへ持っていったそうだが、ヨーロッパ初のトマトについての書物はイタリア人の医学者兼生物学者の物らしい。そこではトマトをポモドーロ、黄金の林檎と呼んでいた。

西洋思想のルーツの一つ、ユダヤ教の創世記でイブはアダムを「禁じられた果実」で誘惑し、その果実を表すのは林檎が一般的だが、林檎って固くて、あまり誘惑的じゃないよね。やっぱりトマトの方が相応しいと私は思う。

小さい頃からトマトが大好きだった。今も一番好きな野菜&果物。生物学的には果実だが、アメリカでは法律的には野菜だ。青果に「法律的」な意味を付けるのは弁護士王国アメリカらしい。

小学校の時、一度だけトマトを育てたことがある。育てることが苦手な私はカメや金魚や小鳥をすぐ死なせてしまっていたが、トマトはなんとか一つだけ、大きな実ができた。嬉しさのあまり、その巨大なトマトを取り、糸を付け、棒から吊るし遊んでいた。グルングルンと振りながら。でも、すぐに糸から取れてしまい、裏庭のパティオのコンクリートにベシャッ。ガ~~~ン。折角のトマト。味もみないまま殺してしまった。

九州のおばあちゃんも絶品の白桃の他、世にも美味しいトマトを育てていた。数回しかおばあちゃんの家に行っていないし、亡くなる前、最後に行ったのが16歳の時だったが一緒に畑に行って収穫したトマトの味は忘れられない。それどころか、記憶の中でどんどん神話化している。今まで自分で美味しいトマトを育てることができなかったからな。(東京でトライした時は花だけで終わってしまったし。)

東京に住んでいる頃は実家がある大泉学園に行くと、一夏中、近所の個人農園の美味しいトマトが安く買えたが、アメリカはファーマーズマーケット以外はあまり美味しいトマトに出会えない。(ファーマーズのエアルーム・トマトは最高だが、値段もそれなりなのだ。)だから、牧場でトマトの季節が来るのが待ち遠しい。しかも、ここは夏が遅い。でも、やっと本格的にトマトシーズンが到来すると、、、あああ、天国!この果実は独り占めにしたい気分。アダムになんてあげないぞ。
夏の瓶詰め!

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