Friday, July 08, 2011

アーティチョーク物語

日本ではあまり見かけないアーティチョーク。アザミの一種で食用に改良された品種が栽培され、カリフォルニアでは春から秋にかけて店先に並ぶ野菜だ。生のアーティチョークは固い。葉っぱの先が針のようにとがって、刺さると痛い。よく茹でないと食べられない。食べるところも葉っぱの根元と「心臓」と呼ばれる一番底の柔らかいところだけだ。葉っぱとハートの間にはトゲトゲの「チョーク」があり、それを取り除かないといけない。地中海料理ではよく茹でたアーティチョークの中の葉っぱとチョークをくり抜き、肉などをつめてローストしたり、オリーブオイルで焼いたりというのもあるのだが、カリフォルニアスタイルの食べ方はただ茹で、葉っぱとハートをレモンバターかマヨネーズにつけながら食べるだけ。いたってシンプルだが、アーティチョーク本来の甘みと香ばしさが味わえる。

不思議なことに、カリフォルニアはアメリカナンバーワンのアーティチョーク生産地なのに安くない。

「一番好きな野菜なんだ」というジョン。サーフボードにアーティチョークの絵をデクパージュするくらいだからかなり好きなんだろうな。「でも、どうしてこんなに高いんだろう?」
そんなジョンとローズが最初に栽培し始め、我々も去年、アーティチョークの苗を数本購入。マッケイン家族も畑に数本植えた。

悔しいことに我々のアーティチョークはあまり実らない。なのに他のはかなり実っている。もっと悔しいことに彼らは何故か収穫せず、開花させてしまう。
左側が収穫時のアーティチョーク。右側のはもう開花しちゃったもの。

悔しいけど、私を慰めてくれるのは野生のアーティチョーク。


雑草の中でぐんぐん元気に育っている雑草だ。誰も取ったり食べたりしない。食用アーティチョークよりかなり手がかかるからね。市販されているものより小さく、固く、もっとトゲトゲしている。葉っぱの先は必ず切り落とさないと扱えないくらいだ。ゆっくり茹でるといい甘みが出るのだが、食べられる部分は葉っぱの下の香ばしく美味しい一かじりのみ。ビールのつまみによさそう。





トリミング後

巨大なチョーク


今年はハートをマリネしてみた。でも、バケツいっぱいのワイルドアーティチョークを処理するのは一日がかりの作業だ。準備して、延々と茹でて、葉っぱを落とし、普通のアーティチョークより巨大なチョークを取り除き、ハートの部分だけを集める。取り除いた葉っぱはブレンダーにかけ、こして、ワイルドアーティチョークスープに変身。香ばしく甘く、クリーミー!色もso pretty!

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