Monday, October 17, 2011

Xターミネーター

今年は何故かゴーファーが少ない。でも喜ぶ間もなく、新しい外敵がやってきた。

今まではいっこ離れた谷の方でよく見かけたジリス。木ではなく、土の中に巣を作るリスだ。どうやって小川を経て我が牧場に来てしまったのかわからないが、ジョンとローズの畑は荒らされっぱなしだ。キュウリ、レタス、ズッキーニー類が被害にあっている。トウモロコシもやられているかも。

リスたちは倉庫として使っている日本郵船の古いコンテナの下に巨大な巣を作ったようだ。ジョンとローズの立派な畑がコンテナと私の小さな畑の間にあるので今のところ私は被害にあっていない。

リスだけならまだいいが、最近、大繁殖してしまったネズミもあちこちに現れる。小さな野ネズミからちょっとかわいいディアマウス(「鹿ネズミ」という意味だが、大きな耳とぴょんぴょん跳ねる姿がキュート!)そして、気持ち悪いクマネズミ。鶏小屋や収納庫、そして奥のオークハウスにまで出没している。

「許せない!」と意気込むビッグドッグはターミネーターならぬ、エクスターミネーターと化した。

一日の終わりにはあちこちまわり、ねずみ取りや罠を設置。ねずみ取りのエサはピーナツバターが有効だったが、私たちのオーガニックピーナツバターを使うのがもったないと思ったビッグドッグはスーパーで安いのを買ってきた。しかし、スーパーのピーナツバターでは一匹も捕まえられない!(かなりヤバいと思う。ネズミも食べたくないピーナツバターなんて、もう、二度と食べられない!)リスは罠へおびき寄せるため野菜や果物で釣っている。(罠にはリスより小鳥やネズミが引っかかるのだが、罠にかかった動物は谷の向こう側へ逃がしてやる。)

「洗濯部屋で何かが死んでいるみたい」とマッケイン・ママが教えてくれたのは数日前。「酷い匂いなの。」

それをほっとくの?私には理解できなかったが、ネズミが入ってこれそうな穴を塞ぐためオークハウスに行かなければならなかったので、ついでに様子を見ることにした。

キッチン、廊下のクロゼットなどを点検し、壁に開いていた穴を金タワシのようなもので詰めると、今度は洗濯部屋だ。ドアを開けたとらん、ひっくり返りそうになった。ウッ。死んで腐った動物の激臭!最初はどこから来ているのかわからなかった。洗濯部屋はガラクタで埋まっていたし、あたりは乾燥機からの綿ぼこりや糸くずに覆われていた。洗濯部屋にはネズミが入れそうな穴はなかったが、隅の湯沸かし器が入っているクロゼットを開ける、、、間違いない。ここがネズミの巣だった。糞だらけ。息を止めて掃除機でどんどん吸い取ったら、激臭の原因が見つかった。腐敗しているネズミの死体。慌てて割り箸でつまみ、洗濯部屋から庭へ放り出した。放り出したのはいいが、死体の底はウジ虫だらけ!発狂しそうだったが、グッと我慢し漂白剤を上からまき散らした。

洗濯部屋の向こう側からマッケイン・ママの声がした。
「後で私がやるからいいですよ」と。
「だったら最初に匂った時にどうしてやらね〜んだよ!!!」と怒鳴りたかったが、そこも我慢し、片付け続けた。もうここまで来たら、最後までやらないと。何週間もそのままにされる可能性も強いし。それに牧場で暮らすにはこういうこともできないとダメなのだ。特訓だと思わないと。

でも、湯沸かし器のクロゼットの穴を埋めたら、即、逃げた。自分の家に戻り、延々とシャワーの中で隅々を洗った。うがいしまくった。髪も何度も洗った。鼻の中までゴシゴシ。そして、やっと叫びを漏らした。「サイコ」のシャワーシーンに勝てそうな叫びを。

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