Thursday, October 05, 2006

行く、来る、帰る

ず〜〜〜っとラジオやテレビの仕事をしているとどうしても人前ではいつも明るくしてしまう。でも、私だってものすごく落ち込む時はあるのよ。

3年間、放浪生活を続けているが、東京は今まで私の心の故郷だった。でも、今回は・・・

母親には「どうして2日しか日本にいないの?」とばかり怒られ、実家のムードもなんとなくぎこちない
せっかくキンモクセイの季節で喜んでいたのに、香りを楽しもうとすると排気ガスにむせてしまう
ナップスターのプレゼンを聞いて「へぇ、これは結構いけそう!」と思ったのだが、クライアントからプレゼントされた専用MP3プレーヤーとトライアル用コードは私のマックでは使えないとわかってガッカリ
友人たちに会う時間もなく、あちこち走り回っていたのだが、どんよりとした空気とコンクリートのジャングルが心をどんどん重くしてしまう
楽しみにしていた和食なのに、昨日、あったはずのそば屋チェーン(高田屋)の店が消えて、代わりに入ったそば屋のミニ天丼が世にもまずく、その後胃がもたれあまり食べていない
その上、デパ地下で美味しい刺身を買って帰ろうとしたのに「申し訳ございません、貝類は11月まで販売していないんです」と言われ、さらにガッカリ
通りがかる人々はみんな暗い表情だ
そして、最悪なのは、引受けるべきではなかった仕事をどうしても断れず(というか、自分のミスで引き受けてしまったのだ)短期間だけど、やることに。

ああ。東京はもう私の街ではなくなってしまったのだろうか?

牧場がとても恋しい。まわり一帯に霧がかかっていてもそこだけが青空の土地。無条件に愛してくれる動物たち。いきいきとした自然の輝き。深く心安まる静けさ。浦島太郎の竜宮城のように、牧場はほんの数週間で私の魂を捕らえてしまったのかもしれない。昨日の私はソウルのない抜け殻だった。

でも、今朝、とても素敵な女性のブログ経由で知ったこの映像で少し元気づけられた。

2ヶ月後にも日本に「来る」(もう「戻る」とは言いません)予定だけど、今日はここで「帰り」ます。

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