Friday, August 18, 2006

熊さん牧場

南部からロスへ戻り、5日後には中央カリフォルニアの牧場へ移動。

サンタバーバラの北にあるサンルイス・オビスポ郡、ロス・オソスにある牧場だ。ロス・オソスというのはザ・ベアーズという意味。開拓者たちがこの海岸地域に到着したころにはたくさんの熊がいたらしい。で、その熊を食べて冬を生き延びた、というのが伝説だが、熊たちは全部食われてしまったのか、今では町の端にある銅像しか残っていない。悲しい話だ。

だが、町から数キロ離れたこの牧場は静かな谷の中にあり、まるで別世界。私は地の果てに消えてしまったかのようだ。完全な無人地域ではないが、まわりの住民も広大な牧場に住んでいるので、あまり見かけない。そんな中、私の毎日は牧場仕事(肉体労働!)ばかりで、こうやってコンピュータの前にいられるというは罪悪感いっぱいの贅沢なのだ。

時間や社交生活、都会にあるようなエンタテインメントもない代わりに、ここには大自然がある。想像を絶する美味しさの桃やネクタリンを毎日腹一杯食べられ、セージの香りの美味しい空気を吸える。(朝はニワトリの卵を取りにニワトリ小屋に行くのだが、数日前に卵を産む唯一のニワトリが何らかの動物にやられてから卵は一つもない。)夕方になると16羽の野生の七面鳥が家の前のデッキで涼む。美味しいターキーディナーになるのはいつだろう?

数日前は屋根裏にいるネズミを退治に屋根に登ったら、なんとそこにいたのはネズミではなくコウモリだった!

完全にバック・トゥ・ネーチャーなこの生活は不思議と都会育ちの私に合うのだ。遠い先祖のDNAかしら?

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