Wednesday, January 02, 2008

だから大好き

2004 年の秋に初めて訪れた中央メキシコの漁村。(名前は控えておきます。)この地域はコスタアレグレ、ハッピーコーストと呼ばれるほど人々はフレンド リーでハッピー。ま、日本人のメキシコの、というかラテン諸国全体に対するステレオタイプとして「陽気な人々」というのがあるが、田舎のメキシコ人は実は 最初はシャイで控えめ。知り合うと長年の友って感じになるのだが。

でも、一番和むのは金儲けに無頓着なところ。ガイジンを見るとドルマー ク(またはペソマーク、バートマークなどなど)が目に輝くアジアのビーチタウンだ が、メキシコはたぶん金儲けに興味がある人たちはもうすでにアメリカに不法入国しているか、国境まで行っているのだろう。田舎になんかもういない。ここに いるのは「家族の愛があり、音楽があり、普通に食事ができれば幸せ」という感じの人ばかりだ。ガイジンでも集られないし、ぼられない。

そ んな素朴でチャーミングな田舎町。一般の住民が貸す安アパートや民宿のようなゲストハウスはあっても大型国際チェーンのリゾートホテルはひとつもない。 湾の一番いいスポットを占領しているのは「遺跡」と呼ばれている壊れたホテル。何年(何十年?)か前に建設されたのだが、完成の前に台風にやられ、その後 に何者かにすっからかんにされ、今もそのままだ。一等地なのに、何年も廃墟。湾の端にある岩山の上にオープンエア・レストランが作られたが経営者同士がも めているのか、なんなのか、これも廃墟のまま何年も静かに町を見守っている。ビーチウォークの円形ステージも未完成のまま。でも、誰も気にしない。ここは そんな場所なのだ。

民 家はかなり頑丈にロックがかかっていたりするから小さな犯罪はそれなりにあるのだろうが、一部を除いて、アメリカの メディアが移すような「危険な国」で はない。2005年には3000キロの旅で南の果てまで見てきたが、どこへいってもイヤな思いをしたことがない。これはかなり珍しいことだ。

呪われた2007年から無事に新年を迎えられて今はのんびりモードにどっぷり浸かっている。

到着した時はビーチも都会からの観光客でごった返していたが、もうほとんどの人はグアダラハラ、メキシコシティなどなどへ戻っているので来週からは安アパートに引っ越す予定だ。でも、今寝泊まりしている友人のキャンピングカーも悪くない。

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