Saturday, January 17, 2009

オルオル・イン・ホノルル

2日前、真夏日のロスを離れ、嵐と共にホノルル入り。
分厚い雨雲は深緑の尾根を覆い、強風はワイキキのビルの谷間で風力タービンのように勢いを増していた。

ビッグドッグは何度も「このためにロスを離れたの?」と皮肉るのだが、私はアロハランドにいるだけでなんだかハッピー、ハワイ語でいうとオルオルだ。

「カリフォルニアだとどうしても“外人”なんだ」と2年ぶりに再会したニックとヒロコに告白。丁度、東京でモデルとラジオDJとして活躍している娘のシャウラちゃんも里帰り中だった。

「え?バッドドッグも?私は自分が英語ができないからとけ込めないんだと思っていたわ。」
「語学だけじゃないよ。やっぱりメインランドのアメリカ社会とハワイのは違うよ。私の場合、育ちはカリフォルニアだけど、住んだことがないハワイの方が“ホーム”ってカンジ。」

ニックとヒロコも東京レフュジー。昔は東京で翻訳兼コピーライターとして働きまくっていたニックだが、娘が生まれるころ故郷のロスに戻り、そこでサーフィンにはまり、「波の道」を追求するためハワイに移住した。今は翻訳の仕事があれば受けるが、週何日かは貨物機のパイロットとして荷物を島々に運んでいる。オートバイのプロライダーでもあるニックはビッグドッグのフェーバリットライダーだった。オートバイCMなどの仕事がある時は必ずニックを希望する。

東京ワーカホリック時代、私はニックが羨ましかった。早朝、サーフィン。昼間は翻訳や読書。夕方はまたサーフィン。そのうち、グライダーのパイロットのライセンスも獲得し、飛行に魅了され、本格的なパイロットに。スローで楽しく、思うままの生活をしていたニックはある意味、私のお手本だった。

「日本で働いている頃バケーションでハワイに来ると、とてもスローで心地よく感じていたし、ニックたちの生活がとても人間的で羨ましかったけど、なんだか今はホノルルに来ると“大都会~!”になっているのが面白いのよね」

彼らのスローライフを”追い越す”というのも妙だ。

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