Tuesday, February 14, 2012

メキシコはゾウさん

この一週間、猛スピードでユカタン半島を廻っているのだが、メキシコってあの寓話のゾウさんのような国だな、と改めて感心させられている。

ほら、あの盲人たちと象の話よ。全体が見えない彼らは自分が触れた部分で全体を想像している。象の鼻を触った者は「象って蛇のような動物だ」と断言し、足の部分に触れた者は「いや、違う。象は大木のような動物だ」という。

メキシコもどの場所を体験したかによってかなり印象が異なると思う。

今まで、私は太平洋側(しかも、バハ半島以外はナヤリト州より南)と中央しか訪れていなかった。なのに、偉そうにメキシコのことを語ってきた。もう、そんな安易なことはしない。だって、ユカタン半島はまったく違う空気が漂う場所だから。

ここは長い間、多くの観光客を迎えている地域で、観光化もかなり進んでいる。しかも、外人が多く訪れると地元の人間も変わらざるを得ない。今までが信じられないほど歓迎的だったからか、なんだかあまり歓迎されていない雰囲気だし、何もかも高い。時には「外人はいくら、メキシコ人はいくら」という後進国にありがちな二層価格もある。

風景も単調だ。他と異なり、ユカタン半島、特に北部は真っ平ら。ハイウェイを走っている時は厚い緑の壁に囲まれて先が見えない。

長年、ユカタン半島で暮らしていた友人や最近、こっちに来ていた友人などから薦められたメリダに期待していたが、どうしてもサン・ミゲール・デ・アジェンデと比べてしまうと劣る。コロニアル建築はキレイだが、メリダのはあまり修復されていないのもあり、間には世にも醜い最近の建築がごちゃごちゃ混ざっている。そして、私にとって許しがたいのが、、、日曜日の夕方から夜にかけてアルコール類の販売が禁止されているのだ!

「でも、わかるわ。何故、みんなここに集まるか。アートも音楽もいろんな文化的なイベントも豊富だからよ。メキシコにはもっとステキな町はあちこちあるけど、この時期、寒いところが多いから暖かさを求めてきている人たちにはメリダがいいのよ」と言うと、ビッグドッグは、
「まだメリダをかばっているな。10点満点ならここは5だよ」と返す。

今日到着したカンペチェの方がビッグドッグはお気に入りのようだ。コロニアル建築はメリダよりよく修復されている。特にセンターの壁に囲まれた部分は。だが、メリダの賑やかさがない静かな町だ。そして、相変わらずビールを売っている店を探すのが大変なのだ!


ギラギラ、ギトギトのカンクンだけど、ちょっと離れるとこんなにメキシカンなシーンも。


イサマールは静かな町。


メリダの可愛いダンサーたち。


カンペチェのパステルカラーのコロニアル建築はビューティフル!

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