Sunday, September 02, 2012

料理チャレンジ

「チエコさんは食べられないモノとかありますか?」
7月上旬、よくこのような質問がメールで届いた。カリフォルニアの反原発団体は福島から活動家、椎名千恵子さんを迎える準備でバタバタ。草の根イベントらしく、予算なしで始まった。旅費はマイレージの寄付、運転や宿泊はボランティアが提供。でも、そういうところが草の根のいいところなんだよね。皆、実に豊かな心の持ち主ですぐに形になるのだ。

私も部屋を提供し、日本語ができるということで他の地域でホスト役を勤める方から彼女の食べ物の好みを聞いてくれというリクエストが。

日本も私が住んでいた10年前から変わったかもしれないが、アメリカに来て驚いたのが皆、自分の食の好みをはっきり主張すること。ドッグファーザーの家の押し入れには何種類もの炭酸飲料があるのだが、彼はたまにダイエットコークを飲むくらいなので訊いてみると、
「ああ、デニースはダイエットペプシしか飲まないんだよ。で、ヘイリーは普通のコークだろ、、、」と教えてくれた。
ははぁ。ドッグファーザーは子供、孫、ひ孫のためにそれぞれが好む飲み物を用意しているのだ。
「ヘェ、日本ではみんな、出されたものを飲むけどね。ありがたく。」

ビッグドッグの家族だけじゃないと思うのだが、彼の姪のために料理するたびに新しく彼女が「ダメ」なモノを知る。エビとネギは前から知っていたが、肉の脂身(霜降り肉の脂身も!)トマト、ブラックベリー、そしてブラックベリーがダメだとわかってイチゴのデザートを出したら、イチゴもダメだとわかる。ふ~。

千恵子さんは幸い、普通の日本人で好みはあってもホストが出すものはすべてありがたく召し上がる方だ。だから、我々のディナーイベントで地元の通訳(日本人)が特別にビーガン用の食事を注文するのを見てビックリしていた。
「へえ、全部ビーガン用に変えてくれるの?面白いわね!」
「アメリカのレストランはみなそうよ。」

(イベント終了後、彼女に朝食の好みを伺った時、はっきり「和食がいいわ」と言ってくれたのはありがたい。次の講演が行われるサンタクルーズへ出発する前に畑からの新鮮な野菜いっぱいの朝食を共にできたのは嬉しかった。納豆がなくてごめんなさい!でも、あれから自家製のを作るようになった!)

今年の夏は牧場を留守にしていた期間が長かったのでビジターの季節は少々遅れて始まっているのだが、次のビジターからちょっとしたチャレンジが。グルテン・アレルギーだ。いかにも簡単に言われた時はちょっと驚いたが、ま、私がすべて最初から作るタイプだと知らないからだろう。アメリカには便利なグルテン・フリーの食品はパスタからケーキミックス、インスタント食品などなど、たくさんあるからね。

そういう工場で作られたものは使いたくないので、なんだか今さら使うのも、、、と思い、彼らの4日間のステイのためにいろいろ調べているところだ。

「小麦粉はだめだけど、米は大丈夫。大麦はどうなのだろう?」
「デザートとかは難しいよね。インスタントのグルテン・フリー系を使わないと。でも、チョコレートムースとかは大丈夫だし、、、あとは、、、」
「朝食はどうするんだろう?パンがダメならシリアル?それとも和食の朝食を食べてもらう?」(「勘弁してくれよ。朝から臭いものは」と絶対に納豆なんて食べないビッグドッグはイヤな顔をする。」
「米粉でピザの生地とか作れるかしら?」

挑戦好きな私には楽しいテストだ。
結果は数日後に!

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