Saturday, July 15, 2006

世界の日本人(モントリュー)

今年のモントリューには日本人のミュージシャンも来ているのだ。
モントリュー・パレス・ホテルでやっているハッピーアワー・ジャズ・ライブでも名前を見かけているし、マイルズ・デイビス・ホール・クラブにも出演しているらしいんだけど、私が実際会ったのはネビル・ブラザーズのギタリスト。
ステージで演奏している姿から東洋人っぽいんだけど・・・と思っていたら、福田眞國さんでした。ライブ後、会場の地下にあるジャズカフェの楽屋で発見!いろいろ話してしまいました。彼はニューオーリンズでプレーしているところをチャールズ・ネビルに発見され、ツアーに誘われたとか。
「福田さんのギターはすごくうまいけど、でも、今夜はサンタナも共演したでしょ。動揺しなかった?」
「そんなこと考えていたら、プレーできませんよ。昔からサンタナの音楽は聞いていて、好きだけど、僕は僕だしね」
やっぱりそのくらいの心がないとね!世界の舞台に立つには。

で、それから数日後、マイルズ・デイビス・ホールで演奏したソイル&ピンプ・セッション。彼らもやっぱり「あんまり考えたら何もできない」と言っていたなぁ。そうかもしれない。演奏する時はそれだけに集中できないといけないからね。そう言っていても、その晩のお客さんはものすごい熱狂ぶりで、彼らの力もバンドの力になったようだ。客はジャンプし、シャウトし、踊りまくり。日本のライブでは見られないような楽しみ方だった。
もっと、もっとS&Pセッションのようなバンドが世界に羽ばたけばいいのに。だって、彼らがモントリューに出演する唯一の日本人バンドだし、たぶん渡辺貞夫やポンタ以来のアーティストじゃないかなぁ。
ただ、日本はある意味温室だから、本当にタフじゃないと海外でやっていけない。S&Pもバンドメンバー以外はエンジニアとレーベル担当のみでヨーロッパツアーを行っている。ローディやマネージャーやその他ケアしてくれるスタッフなんかいない。機材も自分達で運び(勿論、現地スタッフも助けるのだが)管理し、必要であれば睡眠なしで次の街へ移動する。
だから、簡単に「海外でブレークしたい」なんて思っているミュージシャンにはできないことだ。お膳立てられた環境で歌っているような歌手とかには無理。強い意志と体力。これですね。何事も。

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