Monday, July 10, 2006

最終週 (モントリュー)

16日間は長い!フジロックだって、前夜祭を入れても4日なのに、16日間もフェスを運営するなんて、驚異的だ。制作スタッフ、運営スタッフ、大変だろうなぁ。

そういう私たちももう12日間もここにいる。そこらへんのスタッフより長くいるし、毎日会場に来ている数少ないスタッフの一員だ。最初はセキュリティもいい加減なのだが、段々(苦情があって?)厳しくなり、ここのところ楽屋に行くにも会場に入るにもチェックされ、時々、訳の分からないスタッフに止められたりし、ムカつく。

去年はロサンヌのホテルで、モントリューから車で1時間もかかったので、不便だったが、今年はカジノの向かいのアパートにステイしているからとても便利だ。2ベッドルームのアパートは快適だが、インテリアの趣味が謎な部分も。例えば、ベッドルームの壁には写真が飾られているのだが、どれも婚礼関連のカタログかなにかからの写真のようだ。どれもウェディング衣装のカップルだ。特にポスターサイズのカップルの写真は悪趣味。男性は子供のようだし、女性は親違いのお姉さん。額に入っていたサンプル写真をそのまま使っているのだろうか?気になってしょうがない。

ま、それはどうでもいいことだ。ロケーションは最高だから。このようなフェスは同時にいろんなライブが行われているので、チョイスをするのが大変だ。それに会場が離れているから、こっちを見てからあっち、という訳にもいかない。それをやろうとすると何も観られない。

先日はネイ・マトグロッソのライブを観たのだが、何も前情報がない私にはかなり衝撃的だった。ステージに現れたのはかなりおネイな(オヤジギャグ、ごめん!)なマトグロッソ。ピカピカ・シャツをおヘソまで開けて、イギーポップ(または「羊たちの沈黙」の犯人!)のようなクネクネ踊りで登場。でも、ハイトーンのボイスと芸術的な構成、怪しい踊りで魅了されてしまった。伝統的な歌だけかと思っていると、プログレ・ロックのようなナンバーも披露してまたまたビックリ。その後、チック・コリアのモーツァルト・プロジェクトに行こうとしたのだが、カジノについた頃にはもう終わっていた。

土曜日の夜もブラジルナイトでオーディトリアムではカルリーニョス・ブラウン、マルガレッチ・メネゼス、ジルベルト・ジルのショーが行われた。そして、日曜日はサンタナが主宰するドラムナイトのアフリカ系ミュージシャンのショーだって。どのショーも多人種、多年齢の客層に私は感動してしまう。本当に西ヨーロッパって今のアメリカではありえない人種の坩堝になっていて、私にとってとても居心地のいい場所だ。フランス語がもう少しできれば言うことないんだが。

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