Tuesday, June 05, 2007

2週間

たった2週間の留守だったのに、牧場に戻ると水不足で干涸びている植物、完全に消えてしまった苗(どこへ行ってしまったのだろう?)や先生が離れている間バカ騒ぎする生徒のように乱れている雑草だらけだ。どうして?

その上、この2週間の間に(また)コウモリが厨房屋根裏に(また)引っ越してきた。

金曜日、トラックの荷台にすくすく育った苗や友人から貰ったサボテン類、ビッグドッグの大工道具と親戚から貰った中古草刈り機などを積んで牧場へ。土日は庭の手入れで終わってしまったのだが、日曜日の夜、夕食の直前に何か屋根の上に登っている音がした。野生の七面鳥が屋根の天辺が好きでよく登るのだが、ゴルフボール大のウンコをそこでやられてしまうので、その都度、追い払っているのだ。

「あ、また七面鳥が!」と思って外に行ってみると、なんと去年退治したはずのコウモリがまた屋根の軒の隙間から屋根裏に入り、暮らしているではないか!

「懐中電灯!懐中電灯!」何をやるにも大騒ぎしたがるビッグドッグは私に叫ぶ。
「知らないよ。どこかにあるんじゃない?もう暗いし、遅いから明日でいいじゃん」と言っても私のいうことなんか聞いちゃいない。でも、外に出たかと思ったら、もう戻っている。
「やっぱり明日にするよ。金網を隙間に入れていたら、そこにコウモリが引っかかってしまって・・・」

でも、ビッグドッグは二度と屋根に登らなかった(今のところは。)私がコウモリ退治担当にさせられてしまったのだ。

「どうせならキャットウーマンの衣装でも着ていればなんだか、その気になれたのかもしれないのに」とぶつぶつ文句をいいながら次の日、嫌々はしごを登った。着ていたプリンスの「イマンシペーション」時代の黒い長そでTシャツはアメリカでは「忍者風」に見えるのかしら、なんて考えながら。で、死んでしまったコウモリをなんとか取り出し、隙間をコーキングしたり、金網を詰め込んだり。

でも、まだ今日もコウモリたちはいるようだ。なかなか退治するのに時間がかかる。本当はもう退治するには遅すぎるのだ。夏になると子育ての時期で子供たちは親と飛べないので退治してはいけない。「5月下旬までに追い出せなかったら、秋まで待つこと」なんてコウモリウェブサイトはいうのだが、コウモリのオシッコって猫のより100倍も、といいたいところだが、猫のもかなり臭いので、10倍臭い。真夏の暑い日には家中その匂いが広がってしまう。コウモリは虫などを食べてくれるいいヤツで個人的にはとても好きだから、余計に辛い。もっと余裕があればちゃんとバットハウスを先に作っておけたのに。仕方ない、と自分に言い聞かせているのだが、なんだか自分のこの残酷さに滅入ってしまっている。

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