Thursday, June 14, 2007

なんだか

牧場と管理人。我々には縁のないものなのだろうか?
去年は日本にいる間、管理人をやってくれていた友人(いや、「元」友人)が牧場資金を持って夜逃げしてしまった。それからは我々が自ら管理しているのだ。これは非常に「正しい」ことだと思うのだが、ビッグドッグは「そんなに縛られたくない」ということで、前にも伝えたように牧場を売り飛ばそうとしている。まだ売りに出していないのは「10日に元祖管理人夫婦が戻ってくる」ということで、ま、一応様子を見よう、ということになっていたからだ。彼らは17年間この牧場で暮らしていただけでなく、ほとんどのインフラは彼が入れたものだ。

しかし!その老夫婦が到着するやいなや、「やっぱり無理だ」と言われてしまい、2日で去られてしまった。真相はわからないが、どうやら管理人の息子が「オヤジにはもうそういうのは無理だよ」と息子に無理矢理辞めさせられてしまったようだ。理由は何であろうと、これで夏のヨーロッパ滞在は一瞬にして消えてしまった。

「ま、フランスかイタリアの田舎でのんびりしようということだったけど、この牧場だって負けないくらい素敵な場所よ」と私は意外とポジティブだった。まだフライトもブッキングしていなかったし、金銭的には損はしていないから。でも、その直後に日本行きを決め、家族や友人に連絡すると、24時間後にはこの旅もキャンセル。(アメリカ発の航空運賃がバカ高く、頭にきてしまったのだ。)とにかく、今年の夏は牧場でゆっくりしなさい、ということなのだろう。

ある友人に「手放すことを淋しく思っていたから、そこで過ごす時間が与えられたんじゃないでしょうか?上の方の誰かさんから」といわれて納得。そうなんだろうな。限られた時間を目一杯堪能しろ、ということなんだろう。

ということで、今はベリーシーズンを堪能。ラズベリー、ブラックベリー、ロリーベリー(そんなの日本では聞いたこともなかった)が毎日がんがん熟してくる。ここ1週間くらいは一番奥の「きぬ園」一番前の「真珠園」からベリーを積むのが毎日の夕方の行事になっている。小川の脇には野生ベリーもあるので、こっちのもゲット。パイにしても、クリームをたらしてそのままでもおいしいし、アイスクリームやヨーグルトのトッピングにしてもベリーグッド。ベリーをそのまま食べるのに飽きたら、冷凍したり、ジャムにしたり。

同時にサクランボも見事に熟してきた。
「サクランボの樹だったのね、あなたたちは!」という具合に実ができて初めて桜だったと知る私。5本もあるのだが、ちゃんと実をつけているのは2本半。でも、これがまた実に美味なのだ。いわゆる「アメリカンチェリー」として知られている濃い色のチェリーではなく、日本のサクランボに近い「Rainier」という種類なのだが、病み付きになってしまう。ブランデーと一緒に軽くローストすると・・・・もう、頬が落ちてしまいそうだ!

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