Sunday, August 12, 2007

世界の観光客

さあ、ロード記の続きよ。

世界の観光客

ボイジに数日滞在したら、今度はゆっくりアイダホの南を通り、ワイオミング州グランド・ティートンとイエローストーン国立公園へ。

ヨセミテの大自然は壮大で素晴らしいが、イエローストーンは何ともいえない規模の国立公園だ。山あり川あり、滝あり谷あり、野生動物や熱水現象でも有名だ。特に熱水現象は世界一の規模とバラエティだ。



最初の白人冒険家がこの地域を訪れ、この世のものとは思えない現象の話を伝えようとしても「狂人の幻覚」とされてしまい、誰も信じなかったそうだ。わかるなぁ。湯気を吹かしながら流れる熱い川。氷のように輝く(だけど骨を溶かすほど熱い)温泉。高く噴水する間欠泉。悪魔のシチューのようにぐらぐら湧く泥。地獄のように赤く流れる小川。自分の目で見ないとなかなか信じられないものばかりだ。


その上、我々は雹の嵐にあい、ドロップ大の雹に打ちのめさせられたり、雷と稲光りの一晩をテントで過ごしたり・・・と、私にとっての初体験の連続だった。

世界の国立公園だけあって、世界中から観光客が訪れる。彼らを観察するのは大自然を観察するのと同じくらい面白い。

ヨーロッパからの観光客が一番まともだ。ビッグドッグがビデオを撮影している最中は静かにしてくれるし、カメラの前を通ったりカメラに向かってバカやったりしない。そういうのは必ずアメリカ人だ。

「ヨーロッパから?」ビッグドッグは隣でおとなしく待っている家族にきいた。
「オーストリアからです。」
「ヨーロッパからの観光客が一番行儀がいいんだよね。」
「行儀の悪いヨーロピアンが見たければヨーロッパに行かないと!」と行儀いいお父さんが教えてくれた。

そうか。ヨーロッパの人たちは自分のエリアではあまり行儀よくないけど、遠くアメリカまで来ると行儀よくなるんだ。アジアの人たちと違うね。

あるカラフルな温泉地域では韓国人らしい男性二人がボードウォークを離れ、立ち入り禁止ゾーンで記念撮影を初めていた。
「おい。サインが読めないのか?立ち入り禁止だよ!」とビッグドッグは彼らにいう。だが、男性たちはなかなか出ようとしない。英語が分からないのだろうか。「Get out! Get out of there NOW!」すぐ出ようとしないので、BDは切れはじめる。やっと男性たちは不服そうに出る。

日本人も本国でまともでも外国に行くと・・・という人たちが多いよな。

「一人ならとてもいい人で礼儀正しいのに複数になるととんでもない人間になっちゃったりするんだよね。」

しかし、野生動物を見かけるとみんなバカになるのだ。道のど真ん中でも急に車を止め、そこで延々と写真やビデオを撮る。駐車場に黒グマの子供が現れたらエルビス・プレスリーが生き返ったのかと思われるくらい全員パパラッチ化してしまう。「最悪!」なんていいながら、私も実は同じなのだ。



私もパパラッチ!

2 Comments:

Anonymous Anonymous said...

ブログにお邪魔してみました。イエローストーン、数年後にぜひ行って見たいと思っているところです。写真、とても素敵ですね♪

6:04 PM  
Blogger bad-dog said...

訪問、ありがとうございます!
そしてイエローストーンですけど、本当に魅力的な場所です。2週間くらいはステイしたいですね。でも次回いく時、7月は避けます!

6:22 PM  

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