Saturday, February 02, 2008

マサ〜!

私の甥っ子の名前は真と書いてマサシと読む。彼のお母さんとおばあちゃんはいつも「マッチ」と呼び、お父さんは「マサ」と呼んでいる。いつか大きくなった らメキシコに連れてきたい。たぶん名前で盛り上がるに違いない。というのは、マサはメキシコの主食、トウモロコシの粉のことだから。

一日三食、必ずこのマサが食卓に現れる。日本でもお馴染みになりつつあるトルティーヤはマサを練って薄くのばし、軽く焼いたマサの「クレープ」。肉や野菜 を挟むとタコスになる。チーズを入れて焼いたり揚げたりするとケサディーヤだ。揚げたのはトスターダ。魚の酢漬けサラダ、セビーチェを乗せて食べると mmmm! アボカドをつぶし、ライムや薬味を入れたワカモレを乗せてもmmm! でも、それだけではない。中華まんの「パン」の部分のようにマサを使い、中に肉や野菜などを詰めて蒸すタマーレもポピュラーだし、厚めのトルティーヤ、ソ ペスもポピュラーだ。こちらはなんだか日本の「おやき」みたいな歯ごたえだ。

トルティーヤはシチューなどのおかずと一緒にパンのように食べたり、かりかりに揚げてからソースをかけたりもできる。それなりにバラエティはあるのだが、 メキシコに何週間もいると何もかもマサ〜〜!という感じになってしまうのだ。日本人だと朝昼晩ご飯を食べても飽きることはないので、たぶんメキシコ人も普 通に「食事には必ず何かしらマサ製品を」というふうになるのだろうが、あまりのトウモロコシ漬けで最近参っている。(汚い話だが、マサ、マサ、マサで便も ベージュ色になってしまうのよ!)

あと、メキシコも「豆」が重要な食材だが、調理法は煮豆か煮た豆のピュレーくらいだ。日本の大豆のように豆腐や醤油、味噌、納豆、きな粉やあんこになった りしないのがなんだか不思議。日本の食文化の凄さを再確認させられる今日この頃だが、これは価値観の違いからくるのだろう。豆をいろんなふうに加工するよ りみんなで楽しくしている時間の方が大事なのだろう。ということで、私もここにいる時は幸せを食に求めずに村の愉快で優しい住民との交流に重点を置くよう にしないと。

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