国境
グアテマラで運転するにはかなりの覚悟が必要だ。いや、覚悟というより狂気が必要なのかもしれない。だが長距離バスの旅が無理なビッグドッグなのでグアテマラをもっと知るには運転するしかない。狂気のさたでも。
幸い、メキシコでかなりラテンスタイル運転もナビゲーションも鍛えられていた。空港近くのレンタカー屋で車をゲットしてから比較的スムーズにグァテ(地元ではグアテマラシティをこう呼んでいる)を通り抜け、サンホゼ・ピヌラへ曲がりマタケスクイントラ方面の標識どおりに行った。道はキレイなゴルフ場の脇を通り、、、行き止まり。ふむ。ちょっと前にあった矢印の方向へ行くべきだったのだろうか。戻り、そっちへ行ったが、永遠と舗装されていない田舎道だ。これもヘン。
向かってくる車を止め、中の女性たちに聞いた。「アトランティコ・ハイウェイへ出るにはどう行けばいいの?」いろいろ指差し、早口で説明するが、彼女たちのスペイン語がよくわからない。「じゃあ、私たちの後をついてきて」と合図するので彼女たちの後を追ったが、サンホゼ・ピヌラへ戻ってしまった。最初の道は工事中で回り道が必要なのだろうか?
「あっちよ」と女性たちはいい、去ってしまった。「あっち」はパレンシアという町だ。パレンシアを通り抜けると、、、グアテマラ・シティ方面の標識が。オーノー!単にぐるぐる同じところを回っているんじゃないの?
「グァテまで戻れってこと?!」グァテから出られなかったらどうしよう。いつまでもグルグル、同じところをまわるドジな観光客の映画を想像してしまった。頭の中のシナリオでは観光客はいろいろなローカルドラマに巻き込まれる。結局、ハイウェイまでたどり着くが、思っていたよりかなり遠かったので頭の中のシナリオはどんどん膨らんでいた。
アトランティコ・ハイウェイは低い盆地へ下がっていき、景色は乾燥している高地からトロピカルな低地へと変わる。ヤシ、バナナ、農園、、、山の間を縫う川に平行して走る道路だ。
回り道のため今日中のホンデュラス入りは断念。メキシコもグアテマラもハイウェイ沿いに「オートホテル」と呼ばれるラブホテルのようなものがある。直接ゲレージに入り、インカムで従業員と話し、誰にも会わずに部屋に入れるモーテルだ。部屋はどれも窓なしだ。我々は長距離トラック運転手用のモーテル・アメリカという宿を選んだ。ベーシックな道ばたモーテルのコンクリートの部屋に硬いベッドが二つ、トイレとお湯の出ないシャワーのみ。でも窓はある。人、犬、自家用車やトラックの音が子守唄。
長居するような場所ではない。次の朝、ホンデュラスの国境へ向かう。
エル・フロリド国境。どう通過するのかよくわからないが、前の巨大なトラックの後をついていく。まずは最初のチェックポイントを通過。次のチェックポイントで車両は何かの液でスプレーウォッシュされる。(水なのだろうか?それとも何かの消毒液?)そこでスプレーしている男が書類をあっちのビルまで持っていくよう教えてくれる。ビッグドッグはその事務所で書類をみせ、31ケッツアル払い、何らかの許可書を貰ってくる。第二チェックポイントはこれでオーケー。パスポートチェックもなければ何もない。世界一簡単な入国じゃない?
じゃなかった。
実は世界一簡単な入国は帰り、ホンデュラスからグアテマラに(同じ国境で)入国する時だった。誰も何も見ない。次々と「はい、どうぞ」とどのチェックポイントも通らせてくれるのだ。こんな国境、あっていいの?
幸い、メキシコでかなりラテンスタイル運転もナビゲーションも鍛えられていた。空港近くのレンタカー屋で車をゲットしてから比較的スムーズにグァテ(地元ではグアテマラシティをこう呼んでいる)を通り抜け、サンホゼ・ピヌラへ曲がりマタケスクイントラ方面の標識どおりに行った。道はキレイなゴルフ場の脇を通り、、、行き止まり。ふむ。ちょっと前にあった矢印の方向へ行くべきだったのだろうか。戻り、そっちへ行ったが、永遠と舗装されていない田舎道だ。これもヘン。
向かってくる車を止め、中の女性たちに聞いた。「アトランティコ・ハイウェイへ出るにはどう行けばいいの?」いろいろ指差し、早口で説明するが、彼女たちのスペイン語がよくわからない。「じゃあ、私たちの後をついてきて」と合図するので彼女たちの後を追ったが、サンホゼ・ピヌラへ戻ってしまった。最初の道は工事中で回り道が必要なのだろうか?
「あっちよ」と女性たちはいい、去ってしまった。「あっち」はパレンシアという町だ。パレンシアを通り抜けると、、、グアテマラ・シティ方面の標識が。オーノー!単にぐるぐる同じところを回っているんじゃないの?
「グァテまで戻れってこと?!」グァテから出られなかったらどうしよう。いつまでもグルグル、同じところをまわるドジな観光客の映画を想像してしまった。頭の中のシナリオでは観光客はいろいろなローカルドラマに巻き込まれる。結局、ハイウェイまでたどり着くが、思っていたよりかなり遠かったので頭の中のシナリオはどんどん膨らんでいた。
アトランティコ・ハイウェイは低い盆地へ下がっていき、景色は乾燥している高地からトロピカルな低地へと変わる。ヤシ、バナナ、農園、、、山の間を縫う川に平行して走る道路だ。
回り道のため今日中のホンデュラス入りは断念。メキシコもグアテマラもハイウェイ沿いに「オートホテル」と呼ばれるラブホテルのようなものがある。直接ゲレージに入り、インカムで従業員と話し、誰にも会わずに部屋に入れるモーテルだ。部屋はどれも窓なしだ。我々は長距離トラック運転手用のモーテル・アメリカという宿を選んだ。ベーシックな道ばたモーテルのコンクリートの部屋に硬いベッドが二つ、トイレとお湯の出ないシャワーのみ。でも窓はある。人、犬、自家用車やトラックの音が子守唄。
長居するような場所ではない。次の朝、ホンデュラスの国境へ向かう。
エル・フロリド国境。どう通過するのかよくわからないが、前の巨大なトラックの後をついていく。まずは最初のチェックポイントを通過。次のチェックポイントで車両は何かの液でスプレーウォッシュされる。(水なのだろうか?それとも何かの消毒液?)そこでスプレーしている男が書類をあっちのビルまで持っていくよう教えてくれる。ビッグドッグはその事務所で書類をみせ、31ケッツアル払い、何らかの許可書を貰ってくる。第二チェックポイントはこれでオーケー。パスポートチェックもなければ何もない。世界一簡単な入国じゃない?
トラックのとなりに我がレンタカーが |
実は世界一簡単な入国は帰り、ホンデュラスからグアテマラに(同じ国境で)入国する時だった。誰も何も見ない。次々と「はい、どうぞ」とどのチェックポイントも通らせてくれるのだ。こんな国境、あっていいの?
グアテマラに向かう荷物の山 |
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