Tuesday, May 28, 2013

イタリア式ダイエット法

「みんな食べて食べて食べまくっているのにアメリカのように病的に肥満な人って見かけないよ。」私はこのイタリアでの不思議な現象をビッグドッグにメールで報告。 

ま、考えてみれば、アメリカにあれだけ病的に肥満な人がいるということの方が不思議なのかもしれないが。 

どこをみても何か食べている人がいる。イタリア人は本当によく食べる国民だ。まず、朝食。これは比較的軽いのが多い。ちょっぴり甘いカプチーノに何かしらのパン。昼前のおやつもある。コーヒーと菓子パンとか。その後でしっかりと昼食を。お昼のワインは当たり前。デザートも。それから午後のおやつ。ジェラートはいつでも食べられる。夕食は比較的遅いので、その前にお酒とおつまみを。で、豪華なディナー。もっとワインを飲む。もっとデザートを食べる。食後酒もあるのだ。 

アメリカ(というか、これはカリフォルニア?)のようにカーブフリー(炭水化物フリー)とかファットフリー(無脂肪)とかグルテンフリーなんて気にしている人、誰もいない。パスタもチーズもバターもオリーブオイルも皆ばくばく食べる。 

勿論、太っている人はいる。でも、アメリカで見かけるような巨大な体系のデブはいない。そこで考えた。何が違うのだろう?

*薫製や乾燥肉は頻繁に食べるがアメリカの加工肉のように塩分が多くない。しかも、伝統的な製造法を守っているので工場で大量生産される加工肉のような添加物はない。アメリカで食べるバローニーソーセージはボローニャのソーセージと比べ物にならない。

*ファーストフードはほとんど食べない。マックなどのお馴染みバーガーチェーン店は存在するが、あまり客は入っていない。(でも、客はいる。それが、また私には不思議だった。どうして、こんなに美味しいものが多いところでマックを食べるのだろう?)

*炭酸飲料を飲む人はほとんど見かけない。見かけても飲んでいるのは観光客。そしてコーラ類はアメリカと違ってコーンシロップは原料の一つではない。

*料理する時もあまり加工品は使っていないようだ。レストランの食事は全てお店で最初から最後まで作っているところが多い。

*食事は肉、魚介類、炭水化物、野菜や果物とバランスが取れた多彩な内容だ。

*GMO(遺伝子組み換え)食品はない。

*家畜用成長ホルモンもない。

*食べる時はゆっくり、一口一口味わいながら食べる。

*ワイワイ会話しながら食べる。(これも食べるペースをスローダウンさせる要因だが、たぶんおしゃべりは消化にもいいと私は思う。)

*車だけの生活ではない。お年寄りもちゃんと歩いたり、階段を登っている。 

基本的には食産業も食文化も違うってことだが、肥満問題を解決したければアメリカ人はイタリアに目を向けるといいのかも。



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