Saturday, January 13, 2007

牧場の冬

元旦に牧場にやってきた。
江戸っ子の私は妙に縁起を担いだりする癖があり、子供の頃から「元旦の行いはその一年を影響する」とどこか心の底で信じているみたいだ。だから、なんだか元旦にここにやってこれたのも「縁起がいい」感じがする。

11月初頭から離れていた牧場。ハワイにいる間、サーフィンやボディーボードに熱中している間はなんとかここの「魔法」から解放されていたのだが、10日もここにいるうちにどんどんまた虜になっていくのが感じられる。昨日も果樹園で刈り込み作業をしている間、時々あたりを見回して「わあ、なんてキレイな土地なんだろう!」を息を取られる私だった。草の新芽が出て来て、地面をソフトなネオングリーンのカーペットに模様替え。草の新芽は世にもデリケートだけど、その繊細な草の葉には想像もできない生命力が宿っている。

私のように虜になっていない(いかない)ビッグドッグは毎日果樹と「戦って」いる。バトルなのだ。そりゃ、私も木にやられっぱなしだ。小枝は目に入るし、枝にやられ体中傷だらけだ。その上、「え?こんな筋肉あったっけ?」というくらい体中のあちこちが痛い。特に最初の数日は辛かった。太陽とともに起き、日が沈むとその日の作業は終わりなのだが、夕食を作り、片付けたら、もうその後は何もしなたくないくらい疲れている。だから「戦い」という風に感じてもしょうがないのだが、私にとってこの作業はlabor of love。愛の証なのよ。

叫びが聞こえないだけかもよ。木だって切れば痛いのかもよ。そう思って刈り込みをすると辛いので「これは理髪作業のようなもの」とイメージしているのだが、理髪だって「戦い」と思ってやるものではない。私は一人、黙々と丁寧に刈り込んでいる。だから、もちろん、ビッグドッグより作業はずっと遅い。だけど、愛は伝わっているんじゃないかなぁ。そう思いたい。

幸い、天候は素晴らしい。ロスオソス・バレーに強風が入っても、熊さん牧場には入らないし、今まで日中が曇りで寒かったのは1日だけだ。(雨になったら、他にやることがあるんだけど、ずっと晴れが続いている。善くも悪くも。)そして、数日前までは異常に暖かかった。日中はTシャツでオーケー!(だけど、肌が露出されているところは傷だらけ。)

ここに来てから2週間くらいたっているのだが、そういうわけでなかなかブログに書き込む時間(余裕?)がないのだ。まだまだ伝えたいことは沢山あるんだけどね。

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