Sunday, January 23, 2011

下心

毎年恒例、果樹の刈り込み三週目。日が短いのが救いだ。夏のような暖かさの日中も。

今年はオークハウスに住むマッケイン・パパとママも部分的に手伝ってくれ、大きな幹も切り落としている。パパは州立大学のグラウンドキーパー、ママは園芸学科専攻ということで我々より遥かに植物のことがわかるので心強い。

「ほら、またのところがこんなにカビちゃっているでしょ?」と桃の樹の枝を指差すマッケイン・ママ。またにカビはイヤだよね、と思いながらも極端に小さくなる桃の樹を見るとちょっと心が痛む。

私はいつものように地下足袋で樹の中から丁寧に剪定しているが、ビッグドッグはマッケイン夫婦に励まされ、大胆にチェーンソーでがんがんと。
「今日は一番大きな林檎をやっつけるぞ〜!」と意気込み、チェーンソーを唸らせながら大木に向かうビッグドッグ。マッケイン・ママが外科医なら、ビッグドッグは解体作業員。結果は同じなのかもしれないが、ビッグドッグの姿勢にはちょっと恐いものがある。

だから今日みたいに、一つのオーチャードを独り占めにできる日が幸せだ。後ろのオーチャードからチェーンソーのけたたましい騒音が響いてきても、ピースフルな一日が楽しめる。

「お?何くわえてんだ、フレディ?」
誰もいないからフレディ・マーキュリー似の雄鶏にも話しかけられる。フレディはミミズをくわえ、それをなんと白黒の鶏、トゥートーンに優しく差し出す。
「あら、フレディってジェントルマンなのね!」

だが、感心させられる間もなく、フレディはトゥートーンをマウンティングしようとする。驚いたトゥートーンは翼をばたつかせながらガーガーと逃げてしまった。

な~んだ、下心だらけのプレゼントだったのね。フレディはちっとも紳士ではなかったのだ。そしてトゥートーンは意外にも賢かったのだ。

Wednesday, January 19, 2011

Perfect Days Continue

お正月から一滴も降っていない。
そして日中はTシャツで作業できる暖かさ。
こんな時に果樹の刈り込みをやっていいのだろうか?

Sunday, January 16, 2011

春がきた?

暖かい日々が続く牧場。

果樹園”キヌ”の中の唯一の梨の木、ポモナちゃんはせっかちさん。秋だろうが、冬だろうが、気分で開花してしまう。でも、梅も桃も林檎もウズウズし始めているのがわかる。



もう春なの?

Friday, January 07, 2011

長靴

牧場で愛用していたアグブーツは12月中旬の嵐でほとんどゴミ箱行きに。ムートンは暖かいけど雨の時はゴムじゃないとね。毎年、冬になると欲しくなる代物だが、腰までのフィッシング用のゴムブーツがいいのか、耐久性に優れた超実用型がいいのか、はたまたガーリーでキュートなのがいいのか。

ゴムってちょっとエッチだけど(どうして笑うの?エッチじゃない??)長靴となるとフェティッシュ系のもの以外は色気がない。だから最終的には中国製の安物だけどちょっとだけ可愛いレインシュースをウェストLAのディスカウント靴屋でゲット。ワン・シーズンもつかなぁ。

買ってすぐにお正月の嵐がやってきた。その頃はまだロサンゼルスだったが、新しいレインブーツが早くも大活躍。あちこちの道は運河と化していたが、長靴だから平気!なんだかルンルンしてしまう。

最後に長靴を履いたのはいつだろう?小学校のころ?東京では長靴というと小学生か魚屋さんか最近すっかり見なくなってしまった地方から野菜などを毎朝電車でヨイショヨイショと運ぶおばちゃんたち。逆に私たちはビショビショ、グチャグチャを耐えていた。何故なんだろう。日本は雨が多いのに。

お正月の嵐で巨大なぬかるみとなってしまった牧場。ホットハウスのパネルは全部強風に飛ばされ、アルミ製の枠組みまでねじ壊されていた。中の植物たちは死んでいるか死にかけていた。そして救出作業へ出動した電気カー、エル・ロホもぬかるみに嵌ってしまう。(「はまってしまった?お前がやったんだろ?」と呆れるビッグドッグ。)アクセルまで。長靴だけがなんだか嬉しそう。泥だらけになればなるほど嬉しそう。ゴムってやっぱりいいね。エラストマー万歳!

Saturday, January 01, 2011

一・一・一・一

一が繋がっている〜
新年だ。そして匿名性が薄れるこのブログ、、、