Monday, March 31, 2008

おばちゃまはサウスビーチがお気に入り

マイアミは私の「アメリカの楽しい街ベスト5」にランクインしている。サンフランシスコ、シアトル、ニューヨーク・・・あとは?

・・・

ちょっ と止まっちゃったけど、とにかく、マイアミも悪くない。多人種、多文化だからだと思っていたが、昨日、マイアミに戻り、サウスビーチをビッグドッグ の義妹、クリスと一緒に闊歩して思った。ここは歩ける街だ、と。(他のエリアはそうでもないので、マイアミが楽しい街、というよりはサウスビーチが楽しい のだと思う。)

ロスがベスト5に入らないのは歩ける街じゃないからなのかもしれない。街に人が溢れていない。みんな車で目的地に行き、そこで遊ぶ。また車に乗り、次の場所に行く。街は車だらけだが、人間の活気に欠けている。

で も、そういう南カリフォルニアで生まれ育ったクリス、最初はサウスビーチに少々圧倒。特に昨夜は春休みの最後、そして日曜日ということで早い時間から盛 り上がっていた。アウトドアのカフェが並ぶ歩道はまるでサーカス。ここは普段でも年寄りのユダヤ人から若いアフロキューバン、黒人のイケイケ姉さんからカ リブ系のド派手なゲイ兄さんといろんなタイプの人でいっぱいだが、それに増して、昨日はいろんな国からの観光客、そしてアメリカ中からの大学生でさらに ごった返していた。

我々もカフェでビールとワインを注文し、目の前を通る人のサーカスをエンジョイ。
「ちょっぴりヨーロピアンだよね、この雰囲気」とすぐにアットホームになってしまうのだが、クリスは保守的すぎるのか(それとも彼女が生まれ育ち、今も住む町がそうなのか)目を皿のように大きくしてキョロキョロ。
「まぁ、すごい!わぁぁぁ、あの人みて!」
ビッグドッグと同級生だったとは思えないおばちゃまぶり。

「ちょっと歩いてみる?」
オーシャン・ドライブはバー、レストラン、カフェが並んでいて、どこも超満員。歩道に客は溢れ、アメリカでは珍しく「歩き飲み」している人々も。
「いろんなスターが経営する店もあるし、ここでベルサーチが殺されたことでも有名なんだよ」とビッグドッグはクリスに教える。

クリスはそんなことはどうでもいいようだ。
「見て!見て!」はしゃぎ出す。

ダンスビートががんがん鳴る角のカフェバーでは歩道や店のテーブルの上でナイスバディなボーイズがspeedo(ちっちゃな競技用水泳パンツ)一致で踊っている。
カメラを向けて一生懸命彼らを撮影しようとするのだが、デジカメのモニターを覗くとどれも「あそこ」の度アップなのだ。ズームしすぎて、どの写真もブレている。

「どう?楽しかった?」車に戻った後、訊いてみた。
「別世界ね!でもTバックがなかったのが残念だわ。」

因に:
1)オーシャンドライブは例のクラプトンのアルバムタイトルになったオーシャンブルバードとは異なる。オーシャンブルバードはマイアミビーチの北の方の高級住宅街にある(らしい)。
2)私のデジカメはとうとう死んでしまった。メキシコでズーム機能が使えなくなってしまい、数日前、再生以外の機能が全てなくなってしまった。がぁぁぁぁ。

Thursday, March 27, 2008

バカ島のバカボンたち

飛行機トラベル問題が続き、マイアミに二日遅れで到着。

春休みなので、事前にモーテルも予約していたのに、そんなのない、とチェックインでもめる。
数日、エバーグレード国立公園の湿った世界を探検し、次はフロリダ・キーズだ、と出発する朝、レンタカーのタイアがパンク。

本当にここんところ旅の問題が重なるのは何故なのだろう。

し かし、AAA(日本ではJAF)がすぐ来てくれてタイアを交換し、Avisも即座に別のプリウスに交換してくれだので、日曜日の夕方にはフロリダ・キー ズのちょうど真ん中、マラソン・キーへ。正確にはVaca Keyという小島だ。Vacaはスペイン語で牛。Sea cow=マナティから由来する名前だが観光にはあまり魅力がないと判断され、この小島の南側のコミュニティの名前を使うようになったらしい。個人的にはバ カ・キーの方が魅力なんだけどな。

(実は、ここでも小さな問題が発生。1数間だけ借りているハウスの鍵が指定されたところにない。でも、オーナーと連絡が付き、お隣さんに家を開けてもらい、すぐに解決。)

マ イアミからハイウェイ1はずっとキー・ウエストまで行く。世界一長いdead end roadと呼ばれているこのハイウェイはフロリダ・キーズのマングローブに囲まれた緑の島々をホッピングしながら南下していくのだ。 辺はカリブ特有のあのミルキーブルーの海。南国のカクテルのような色だ。傘がついている楊枝をさしたくなる。

我 々がベースとするバカ・ キーはバカボンにぴったり・・・とてもメローでいい感じだ。サイパンを思い出す。ヘミングウェイを魅了したキー・ウェストも昔は こんな感じ、いや、もっとレイドバックだったに違いない。でも現在のキー・ウエストは個性があまりないウォーターフロント観光タウンだ。どこにでもあるよ うな土産屋や飲食店が並んでいて観光客でごった返している。今、ヘミングウェイがここにたどり着いたら即座に折り返してしまいそうな、そんな町だ。本物の キー・ウェスト?脇道の住宅街に昔の面影が少し残っているだけだ。昔からの建築、トロピカルな庭、家の外で暇をつぶす黒人のおじいちゃんたち。

陸に留まっていては行けない。フロリダ・キーズの魅力はあのミルキーブルーの上、そして中にあるのだ。

水 上アクティビティが好きな人、水中アクティビティが好きな人にとって理想的な場所なのかもしれないが、我々には少々金取り主義っぽくも感じてしまう。観 光旅行に慣れていないからなのかもしれない。今 回、同行しているビッグドッグの義妹は「えぇぇぇ?1日20ドルの駐車場?うっっそ〜〜〜〜」とキー・ウェ ストのダウンタウンをどんどん離れ、住宅街に入っていく我々が理解できないようだ。「私が払うからいいじゃない」と彼女はいう。きっと、ケチで避けている と思っているのだろう。ま、それもあるのかもしれないが、それ以上にポリシーなのだ。旅をライフスタイルにするにはローカルエコノミーでやっていかない と。ツーリスト・プライスは旅が非日常のツーリストだからオーケーなのだ。

と結局、ヘミングウェイ・ハウスにも寄らず(入場料12ドルだよ!)キー・ウェストの裏道をうろうろする我々だった。

Wednesday, March 19, 2008

また〜〜?

最近、なんだかついていないなぁ、空の旅。
昨日、ロスからマイアミへ移動する予定だったが、乗り継ぎのヒューストン空港が嵐でごった返し、ロスからの便も大幅に遅れていた。

「今の段階では3時間ディレーだけど、もっと遅れるかもしれません。どっちにしても乗り継ぎには間に合わないし、これがマイアミ行きの最終だから早くても次の朝の便になってしまいますね。」でも、天候の問題なので、ヒューストンでのホテルは確保できないし、こういう状況なので空港近くのホテルはどこも満員でしょうね、とコンティネンタル航空の地上スタッフは我々に説明。

チョイスはあまりない。夜行便でヒューストンへ飛ぶか、明日の便で一人だけ先に行くか、明後日の便で二人行くか。ということで、今のところ、明日の便で再度トライする予定だが、すべてスムーズにいくだろうか?「ジョージ・ブッシュ・エアポート」にはあまり長くいたくないのだが。

Saturday, March 15, 2008

ちょっと早い花見

メキシコを離れて1週間。飛行機のタイヤのパンクで1泊長引き、27時間の中央メキシコ~ロサンゼルスの旅になってしまったがロスは春満開!!

今年の冬は雨が多かったので山の方も街も潤っている。日本と違って、ここでは一斉にいろんな花が咲くから巨大な生花市にいるようだ。
カーラ、ストレリチア(ゴクラクチョウ)、ジャカランダ、プルメリア、ハイビスカスなどの南国系。ジャスミン、ツツジ、デイジー、ラベンダー、ガーベラ、パンジーなどのカラフルな花。梅、桃、梨、桜・・・日本では順々に咲く木々も一斉にブル~~~ム!

そして夜になるとなんとも言えない香りのブレンドに酔いしれてしまうのだ!ラベンダー、オレンジ、マグノリア、プルメリア・・・裸になって月の光の下で踊りたくなるほどマジカルな空気が充満。

こうもたくさんの種類がいっぺんに咲いてしまうと、ありがたさも薄れてしまうのだろうか?誰も花見なんてしていない。

ここでは公共の場での飲酒はタブーだからやるとなっても昼間、ピクニック風にやるしかないのだが。ハンバーガーとコーラで花見?それは味気ないがお茶とお菓子の花見は悪くないかも。

Thursday, March 06, 2008

あと二日

いや〜ん。メキシコ滞在もあと二日。名残惜しいなぁ。

特に新鮮な海の幸はここを離れるとかなり恋しい。だけど、それ以外にもいろいろ恋しくなるものがある。

*どこよりも鮮やかなブルーの空。
*早朝からの騒音。ウェストLAは静かすぎて落ち込んでしまう。
*自由。最近のアメリカはみんな訴訟されないかとビクビクしていてちっとも自由を感じない。メキシコの「自己責任」のコンセプトが大好きだ。
*リアルフード。地元の旬な食材のことね。カリフォルニアのファーマーズマーケット並みだけど、お値段は半分。
*人々との触れ合い。言葉の壁があるのに、アメリカにいる時より会話があるのが不思議だ。
*人間!素朴でハッピーな人々。フレンドリーだけど厚かましくないメキシコ人。日本人のメキシコのイメージはみんな誰でもアミーゴ!っていう感じだけど、 まずこの「アミーゴ」も「友」という意味だけではなく、知らない人を呼ぶ言葉として使われている。日本語の「お兄さん、お姉さん」と同じように。日本で 「お兄さん」と呼んだ人が必ずしもお兄さんでないように、ここで「アミーゴ」と言っても必ずしも友人ではないのだ。
*そして、この町に冬場だけやってくるかなりヘンな外人も!フレンドリーではないのに、かなり厚かましいカナダ人だって、ここを離れたら恋しくなってしまうだろうな。

ああああああと二日。