Friday, February 25, 2011

まだ生きているよ

オイスターマッシュルームを食べてみました。今日のランチのピザのトッピングとして。
まだ生きているから毒キノコではなかった(と思う)けど、苦くて不味かった。

「食べられる」と「食べたい」の間には大きな距離がありますね。

Tuesday, February 22, 2011

冬の収穫(その3)

やっと雨が戻ってきた。そして、雨と共にキノコたちも。

「シャンテレルの値段が今年は暴落しているんだ。」1月、牧場に戻ったころ、近所のダンカンが教えてくれた。ダンカンの息子ダコタはかなりの腕前のキノコハンターで去年はちょっとした額のお小遣いをゲット。12月は雨が多かったのでシャンテレルも市場に溢れていたらしい。私も使えきれないキノコを乾燥して保存したくらいだ。

それからずっと晴天が続き、キノコも消えてしまったが、先日の大雨で一気にカムバック。仕事の合間、ちょっと森の中を散歩しただけでもバケツいっぱい収穫できた。一握りのオイスターマッシュルーム(シメジ・ヒラタケ)らしきものも。

シャンテレル料理は簡単なのがベストだと思う。地元の人はニンニクとバターで炒めて食べるのが好きだが、私は軽く塩こしょうを振るだけでいいと思う。クリームや白ワインがあれば、少し加えても美味しい。時間があればラビオリの具にしてオリーブオイルとおろしたてのパルメザンチーズに絡めて食べる。Mmmm

さて、オイスターマッシュルームは?トライする?どうする?ふむふむ。

Monday, February 14, 2011

冬の収穫(その2)

最近、よくミツバチとハミングバードを見かけるようになった。みんな春が待ちきれないのかしら。太陽が燦々と輝き、暖かいうちにさっさと働かないと!

我々もそうだ。刈り込み後の始末、枝などの焼却、柵などの修復などなど。そうしているうちに、マイナーズ・レタスを発見。ずっとあったのだろうか?

冬のまっただ中でも自然は恵を惜しみなく与えてくれる。ルッコラやマイナーズ・レタスの他、早春のオレガノ、イエルバ・ブエナやミントなども収穫し、乾燥している。人間はどうしてもgive and takeだけど、自然は何も求めず、ただgive and give and give。なんて素敵な恋人なのでしょう!私のバレンタインになってくれない?

マイナーズ・レタスのハート形、バレンタインのサラダにぴったり。

Thursday, February 10, 2011

冬の収穫(その1)

今年は冬野菜が少ない。チャードは去年から元気に育っているが、新しいレタスたちは成長が止まっているように見える。他の住人たちもまだ収穫できる野菜類はない。だが、果樹園”キヌ”の真ん中、2年前に野菜畑があった場所に野生化したルッコラが野生のオレガノと共存している。コラード菜やチャードの芽も出ている。何も耕したり、水をやったり、いじったりしていないのに。野菜が自然に帰っただけだ。アクシデンタル・パーマカルチャーってところだね。

牧場の土地がルッコラに適しているとわかったので、種をまき散らかしている。アレルギー反応を起こす雑草よりいいからね。で、花咲か爺さんのようにただバラまいた種は数日後には発芽し、すくすく育っていく。

ロケットとも呼ばれるルッコラはクレソンのようなピリ辛さがあるので苦手という人もいるが、ビッグドッグも私も大好きだ。サラダ、ピザのトッピング、カルゾーネの具に使う。ビッグドッグは薄くスライスしたステーキをルッコラの山の上にのせ、削いだパルメサンチーズとオリーブオイル&ワインビネガーで食べるのが好きだ。毎日、大量に収穫できるので最近はルッコラをお浸しにしたり(菜の花のお浸しの味に似ている)、ニンニクとオリーブオイルと炒めたり、みそ汁やパスタの具にしたり(松の実と相性がいい!)先日漬けた白菜の塩漬けを食べ終わったら、ルッコラの塩漬けにも挑戦しようっと。
ルッコラのジャングル!

Sunday, February 06, 2011

今日の分の日当は、、、じゃがいも一個

ハーリー、覚えている?

牧場に戻って来ちゃったのだ。

「もし労働力が必要だったら牧場に行こうと思っているんだ。食事の換わりに働くよ。」
先週、ビッグドッグにハーリーからメールがきた。ハーリーは今や年金で暮らしているのだが、まだ家には電気も水道もない。貰ったお金は食事といづれ中古車を買うためにセーブしているらしい。時々、安モーテルに泊まってシャワーに入り、奇麗なベッドとテレビを楽しんでいるので、金曜日の午後、サンルイス・オビスポ駅まで迎えに行った時は前のような悪臭に包まれることはなかった。

悪臭はないが、世にも退屈な会話は相変わらずだ。家族も仕事もないハーリーの日常の会話は通りがかりの人たちとの会話。当たり障りのない会話がハーリーの社交生活のすべて。そして会話と交流に飢えているハーリーはビッグドッグか私の脇にいつも引っ付いている。ペチャクチャ、どうでもいい内容のことをしゃべりながら。

どうして私はもっと寛大になれないのだろう。どうして「働くため」に牧場に来たのに午後3時には疲れはてビールを飲み始めるハーリーにイライラしてしまうのだろう。どうして、しまいには「労働と引き換えに食事ならハーリーの分はポテト一個ね」といいたくなってしまうのだろう。自分の中の一番ビッチーな女を呼び出してしまうハーリーだから、余計に苛つく。

でも、今日はスーパーボウル。ボーイズが街に住むトムの家でアメフト観戦とポソーレスープを楽しんでいる間、私は一人静かな牧場でほっと一息。ふ~。

Tuesday, February 01, 2011

ニューエージ・レッドネック

先週、やっと温室が修復された。我が牧場の山の向こう側に住むディーが手伝いにきて、ビッグドッグと一緒にスチール棒などでヤワなアルミ製の骨組みを補強し、扉も入れ直してくれた。

様子を伺いにハウスまで行くと、ビッグドッグが大声で報告。
「ベニソンだよ!」真空パックされた鹿肉のステーキを私に差し出す。
「わぁ!」
「いい狩猟シーズンだったよ。とうぶんの間はこの肉で間に合うからね。」嬉しそうに教えてくれるディー。
うぅぅ。もしかして、あの鹿姉妹もやられてしまったのでは?いや、私の手の中のジビエが彼女たちかも。でも、せっかくのギフトだ。ありがたく頂く。

「先日、ワイフは谷間から熊の死体を引き上げてきたんだ。黒っぽい何かを担いでやってきて何だろうと見たら熊なんだよ!」
「へぇ。この地域の名前はスペイン語の“熊たち”だけど、もうどこにも生息していないかと思っていたわ。」
「おいらだって始めてだよ、この辺りで熊を見たのは。」

温室修復作業が終わり、家の中で一緒にビールを飲みながらディーは小さなブリキの箱から熊の爪を取り出し、自慢げに見せてくれた。
「ワイフは熊の死体をドラム缶に入れて、今処理しているんだ。毛皮の絨毯か何かにするつもりかも。」

ディーはレッドネックだけど、ニューエージ系レッドネックだ。あまり学歴はないが私たちより遥かに太陽や月や星のことがわかる。彼が管理する牧場に無断で立ち入った者をライフル銃で追い回すが、同時にビッグ・サーでヒスイを発掘し、繊細なジェイド・ジュエリーを工作する。あらゆる動物を殺しているが、すべて食し、この地域の原住民のように食べない部分もちゃんと使っている。暇になったら我が小川の脇を茂る柳を刈りにきたいとか。柳の枝でスゥエットロッジ(サウナ)を作ろうとしているらしい。興味津々だ。彼のことが気になる。もっと知りたい。だから、「ディーの新しい親友になろうキャンペーン」を密かに実施中の私だ。