Tuesday, January 27, 2009

羨ましい

英語版ブログには既に書き込んだが、今日、私の好きなブログの一つを読んでいてますます納得。

日本人は政治に冷めすぎている。

オバマ大統領の就任式を見ていてとてもアメリカ人が羨ましかった。
終戦後63年以上にもなるのに日本人の政治家に対する不信は戦争トラウマのように今も残っている。政治家を語るときも諦めモードの匂いがぷんぷん。最初から「どうせ・・・」と来ちゃうからね。政治を他人事のように思う日本人も多すぎる。

そして、よその国の政治、例えばアメリカ人のオバマに対する熱い期待に対してもシニカルだ。

でもね。本物の変化ってグラスルーツレベルでしか実現できないものよ。今回のアメリカ大統領選挙でオバマが当選したのもグラスルーツレベルのキャンペーンが強力だったから。そして、そのことを充分わかっているオバマ政権はこれからも草の根運動をうまく活用するといっている。

「日本にもまともなリーダーが現れるといいのに」と思っている日本人は大勢いるけど、そう考えているうちは現れない。待つだけでは何も変わらない。
変化が欲しければ自分の行動から変えないと。

Wednesday, January 21, 2009

ハワイアン・レインボー

ハワイはアメリカでありながら、アメリカではない。ある意味、カナダなのだ!

カナダではルーツがどこであろうとみんな「カナダ人」になってしまうからね。中華街の中国人も、街角に居座るハイチ人も、美味しいレストランが並ぶギリシャ人街の人たちも、み~~んな(カナダ人には悪いけど)生温いカナダ人。アメリカのエスニック系(要するにイギリス、北ヨーロッパ系ではない人たち)はもっともっとエスニックなのに。

ハワイ住民のルーツはポリネシア、ミクロネシア、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、中南米、カリブなどなど。本来なら先住民が優位なはずだが、残酷な歴史により先住民は権力も地位も富も剥奪されている。それでも、どういうわけか、大陸より遥かに人種間の摩擦を感じなし、私のようなミックスカルチャー人間にはとても心地よい。しかも、多彩なバックグラウンドの人々がうまく共存しているように見える。出身がどこであろうと、長年ハワイで暮らしていると、みんな穏やかなアイランダーになってしまうのだろう。

先日、新大統領として就任されたオバマもハワイでの生活は自分の世界観を大きく影響し、一番大切にする価値観のベースになっていると語っている。ワシントンにもアロハスピリットが広まることを祈りたい。


独特な気候体系により毎日のように目撃できる虹・・・

...調和を意味する虹はアンチ差別の象徴でもある。(先日、ワイキキで行われたマーチン・ルーサー・キング・ジュニア・デーのパレードにもたくさんの「虹」が。彼らはゲイ差別反対の虹を掲げている。)

Saturday, January 17, 2009

オルオル・イン・ホノルル

2日前、真夏日のロスを離れ、嵐と共にホノルル入り。
分厚い雨雲は深緑の尾根を覆い、強風はワイキキのビルの谷間で風力タービンのように勢いを増していた。

ビッグドッグは何度も「このためにロスを離れたの?」と皮肉るのだが、私はアロハランドにいるだけでなんだかハッピー、ハワイ語でいうとオルオルだ。

「カリフォルニアだとどうしても“外人”なんだ」と2年ぶりに再会したニックとヒロコに告白。丁度、東京でモデルとラジオDJとして活躍している娘のシャウラちゃんも里帰り中だった。

「え?バッドドッグも?私は自分が英語ができないからとけ込めないんだと思っていたわ。」
「語学だけじゃないよ。やっぱりメインランドのアメリカ社会とハワイのは違うよ。私の場合、育ちはカリフォルニアだけど、住んだことがないハワイの方が“ホーム”ってカンジ。」

ニックとヒロコも東京レフュジー。昔は東京で翻訳兼コピーライターとして働きまくっていたニックだが、娘が生まれるころ故郷のロスに戻り、そこでサーフィンにはまり、「波の道」を追求するためハワイに移住した。今は翻訳の仕事があれば受けるが、週何日かは貨物機のパイロットとして荷物を島々に運んでいる。オートバイのプロライダーでもあるニックはビッグドッグのフェーバリットライダーだった。オートバイCMなどの仕事がある時は必ずニックを希望する。

東京ワーカホリック時代、私はニックが羨ましかった。早朝、サーフィン。昼間は翻訳や読書。夕方はまたサーフィン。そのうち、グライダーのパイロットのライセンスも獲得し、飛行に魅了され、本格的なパイロットに。スローで楽しく、思うままの生活をしていたニックはある意味、私のお手本だった。

「日本で働いている頃バケーションでハワイに来ると、とてもスローで心地よく感じていたし、ニックたちの生活がとても人間的で羨ましかったけど、なんだか今はホノルルに来ると“大都会~!”になっているのが面白いのよね」

彼らのスローライフを”追い越す”というのも妙だ。

Wednesday, January 07, 2009

ズッコケ年明け

「お正月の行いはその年を暗示するから大事よ」
超迷信深い江戸っ子ばあちゃんの言い伝えを気にする私も迷信深い江戸っ子だ。

お正月、どこにいて、何をしているか、とても気になってしまう。

年末に牧場に戻り、日本中が大掃除をしている間、我々は果樹の刈り込みだった。クリスマス時期の寒波はどこへ行ってしまったのか、2008年最後の週は晩春のように穏やかでTシャツで作業ができたから嬉しい。

ビッグドッグは果樹用はしご、オーチャードラダーに登るのだが、私は樹そのものに登った方がやりやすい。
「木登りって楽しいね!なんで大人になるとこういう楽しいことをやらなくなるんだろう?」
その時は不思議でしょうかなかったが、何日もやっているうちにわかった。
「上半身の筋肉がぁぁぁぁ〜〜〜〜」
滅多に使わないジャクジーに浸かりながら唸る私だった。

そして2009年のスタートは?
木登り&刈り込みで始まり、ナイフ投げに挑戦し(これはなかなか面白い!今後、もっと練習し、自己防衛に使えるようになりたい)、ロサンジェルスに戻るとトラックを巨大なコンクリート柱に後ろから突っ込む。(突っ込んだのが私ではなくビッグドッグだった、というのが唯一の救い!)
なんだかズッコケ年明けってカンジ。でも、これで今年のキーワードが見えてきた:肉体労働・冒険と挑戦・アクシデント

さて、次は江戸っ子としてアメリカで交通安全祈願ができるお寺を探さないと!